私はこれまでスーパーカブを3台所有してきました。
1台目は大学の駐輪場に2年くらい放置されていたプレスカブAA01。
2台目はマンションの駐輪場に5年くらい放置されていたリトルカブC50。
3台目は新車で買ったスーパーカブC125。現在あるのはこの1台だけです。
この記事ではリトルカブC50の改造記録メンテナンス記録をまとめます。
リトルカブ C50とは
型式A-C50のリトルカブは1997年に発売された、スーパーカブよりも車体が少し小さいカブです。
排気量は49cc、ギアは3速、燃料供給はキャブレター、燃費はなんと125.0km/L!
その他細かいスペックは1997年と1998年の公式ニュースリリースをご確認ください。
(こんなに古い記事でもちゃんと見られるんですね)
譲り受けた時
初期状態
当時住んでいたマンションの駐輪場に5年くらい放置されていたものでした。
それを正しい譲渡の手続きを経て(←すごく重要)自分のバイクになりました。
年式が恐らく1999年。譲り受けたのが2019年。この時点で製造から20年経っているバイクです。
これらは当時の写真です。
この通り外装はひどい状態でしたが、洗車とサビ取りで一応なんとかなるレベルです。
塗装まではさすがにやりませんでした。
また、キックペダルのオイルシールからエンジンオイルが漏れていました。
やったこと
- 洗車
- ボディのサビ取り剤塗布&サビ磨き
- 燃料タンク内のサビ取り
- 燃料ホース交換&燃料フィルター設置
- キックペダルのオイルシール交換
- チェーン清掃
以上の作業をやった後ガソリンスタンドまで押していき、店員に事情を説明して給油してもらいました。
いよいよエンジンをかけるぞ!と思っていた矢先、店員さんが数回キックペダルをキックしたところすんなりエンジンがかかってしまいました。。。 やりたかったのに!笑
自走しない車両への給油は制限されている場合もあるから、自走可否の確認が必要だったのかもな
店員さんの好奇心が抑えられなかっただけだと思うよ
タイヤの空気も入れてもらいましたが、タイヤも劣化がひどかったのでバイク屋で交換してもらいました。
動くようになってから
バッテリーレス化
動くようにはなりましたが、バッテリーは完全に死んでいました。
ウインカーの点滅が異常だったのでバッテリー問題は放置できないのですが、バイクのバッテリーは高いので、バッテリーレス化に挑戦しました。
ECUやインジェクションがない、キャブ車だからできる技ですね。(ちなみにセルスターターもないです)
こんな感じでパーツ屋さんで買ってきた電解コンデンサを適当に接続して完成しました。
コンデンサを増やしてもあまり体感は変わりませんでしたが、ウインカーの点滅も安定するようになり、安心して走れるようになりました。
バイクは振動が多い乗り物で、内部には水が入ることもあります。
電装系に何かあったら火が出ることもあるので、こういったものを自作する際は気を付けましょう。
燃料フィルター
サビだらけのガソリンタンクはサビ取り剤である程度は綺麗にしましたが、完全除去は難しいのでフィルターを付けていました。
通常ラインとリザーブのラインの2つ分設置して、2年でこれくらいになりました。
ガスケット交換
キャブレター周辺で2か所のガスケットの劣化があり、ガソリンが漏れていました。
1か所目はキャブレターのフロートチャンバーに挟まる大きいガスケットです。
こちらはガソリン漏れが激しかったのですぐに気づきました。
2か所目は燃料コックの隣にあるフィルターのリングです。
こちらの漏れ方は目立たなかったので、半年くらい気づきませんでした。
私の場合はこの2つのパーツは別々に購入しました。
後者のガスケットはパーツリストでパーツを特定してバイク屋に取り寄せてもらう必要がありました。
オイル交換
オイル交換は自分でやっていました。
頻度は1000km毎、オイルはホンダのG1でした。
ドレンボルトのワッシャーは3回に1回くらいは替えていたと思います。
売却
最終的にこちらのリトルカブはジモティ経由で次のカブ主の元へ旅立っていきました。
自賠責が4年半残っていたので、それも込みで5万円で売れました。
気持ち的には車体4万円+自賠責1万円です。
燃費
3年ほど乗って、全期間の平均燃費は50.61km/Lでした!
カタログ値は125.0km/Lなので半分以下ですが、それでもすごいです。
面白いのが、夏は60km/Lくらいになるのですが、冬は40km/Lまで悪化します。
オイルの粘性と空気の体積当たりの酸素量が気温によって変化するからですかね。
まとめ
今回は少しマニアックな記事でしたが、リトルカブC50のメンテナンスについてまとめました。
スーパーカブは古い車種でも部品があるとは言われていますが、本当にそれに助けられました。
この記事が誰かのカブのお役に立てば幸いです。
コメント