冬は結露の季節です。
窓のアルミサッシには結露ができやすいですが、これは室内の空気が冷やされている証拠です。結露を防止することは室温を高く保つことに繋がります。
そんなアルミサッシの結露防止グッズとして安価・お手軽なのが結露防止テープです。例えばこういったものです。
これを購入して貼り付けてしばらく過ごしていました。多少の効果はありそうでしたが、問題が…
粘着剤や発泡スチロールが残って綺麗に剥がせない…!
実はこちらの商品はワンシーズン用。賃貸等の原状回復が必要な物件では使用しないでという説明書きがあったらしいです。そんなことは知らずに2年ほど貼りっぱなしで、いざ剥がそうとしたらこの有様です。白い部分は崩壊し、粘着テープが強力にこびりついて剥がせなくなりました。
ということで今回は、このようになってしまったサッシの粘着テープを剥がす方法を紹介します。
試したけどダメだったこと
粘着テープ跡を綺麗に剥がす方法としてよく挙げられるのは以下のようなものです。
- 中性洗剤を付けて擦る
- アルコール、除光液、パーツクリーナー等で拭き取る
- ドライヤーで温める
これらは全部ダメでした。効果が全くないわけではないのですが、長い時間をかけて作業をしても完全除去はできず、メートル単位で貼られたテープを処理するには途方もない労力がかかります。
退去まであと2日…
原状回復できないとクリーニング代取られる…
安い結露防止テープを貼ったことを後悔しました。(ワンシーズンで剥がせば良かったんですけどね)
100円ではないですが物によっては繰り返し剥がせるタイプもあり、それは綺麗に剥がすことができました。
テープ跡を綺麗にする方法
まず、使用した商品はこちらです。
こちらは粘着剤専用の剥がしスプレーです。ホームセンターのシール剥がしコーナーにあった一番高価なスプレーでした。このスプレーは薬剤が泡状に出てくるので、吹き付けた箇所に薬剤が留まりやすくなっています。
こちらのスプレーと何か拭き取るもの(キッチンペーパー、ショップタオル等)を用意します。
使用方法は、
- 結露防止テープを手やヘラで剥がす。(ここで綺麗に剥がせればそれに越したことはない)
- 粘着テープ跡や発泡スチロールが残っている部分30cm程度にスプレーして5分間放置する。(慣れてきたらもっと広範囲にスプレーしてもいい)
- 付属のヘラで、粘着テープ跡の端のほうから少しずつ剥がしていく。(一発で完全に除去するのは難しい)
- ドロドロに溶けた粘着剤がヘラに付くので、キッチンペーパー等で拭き取る。
- サッシが綺麗になるまで2~4を繰り返す。
綺麗になっていく過程はこちらです。
このように粘着テープ跡を綺麗にすることができます。
ヘラで剥がす作業はなかなか根気の要る作業です。大きいヘラがあると作業しやすいです。
似たようなヘラは他にも多くの種類があります。すぐに欲しい場合はホームセンターに行って店員さんに聞きましょう。
注意点
まずはスプレー裏の注意書きを読みましょう。そのうえで、実際に作業してみて気づいた注意点はこちらです。
換気をする
スプレーには有機溶剤が含まれているため、密室で使用すると具合が悪くなります。絶対に換気をした状態で使用しましょう。
安全メガネ&作業服を装備する
サッシのテープ跡を落とすということは、立った状態で目線よりも高い部分で作業を行うことが想定されます。スプレーの溶剤が顔や目にかかったり服にかかる恐れがあります。ちゃんとした安全メガネでなくても、普通のメガネでも構いません。メガネレンズのコーティングが剥がれることもあるかもしれないので、古くて使っていないメガネがあればそれがいいと思います。また服も、最悪色落ちしてもいいような服を着て作業するのがいいです。
粘着剤よりも先に発泡スチロールが溶ける
結露防止テープは粘着剤と発泡スチロールがテープ状になったものですが、今回のスプレーでは粘着剤だけでなく発泡スチロールも溶けました。そして、スプレーをしても一発でテープが綺麗に剥がれることは少なく、むしろ発泡スチロールの残骸がドロドロになって粘着剤まで効果が及ばないということが多かったです。
断面をイメージすると、
| アルミサッシ | 粘着剤 | 発泡スチロール | 室内 |
という順番ですので、発泡スチロールが取れないと粘着剤まで溶剤が届きません。そのため、発泡スチロールの残骸がこびりついている箇所はスプレーと除去を何度か繰り返す必要があります。
粘着剤や発泡スチロールが溶けたドロドロしたものを確実に回収する
スプレーをすることで、こびりついた粘着剤はドロドロしたものに変化します。サッシから剥がしてそのまま床に落下させると、床がベトベトになります。また窓ガラスに付着してしまうと白い跡が残り、水拭きでは取れない非常に厄介な汚れになります。このドロドロはキッチンペーパー等で確実に拭き取り、拭き取ったものはすぐにゴミ袋に入れましょう。
ゴム・プラスチックにはスプレーしない
スプレーに入っている薬剤は粘着剤を溶かしますが、ゴムやプラスチックも溶かしてしまう場合があります。ゴムやプラスチックの製品についてしまうと、表面のコーティングが剥げたり色落ちしたり、質感が変わってシミのように目立ってしまうかもしれません。作業場所の周辺には何も置かないようにしましょう。
数時間の作業を覚悟する
綺麗に剥がすことはできるのですが、結構時間がかかります。スプレーして5分待つ工程がありそれを繰り返すわけですから、非常に時間がかかります。サッシであればメートル単位で粘着テープを剥がすことになります。
上記の注意点も総合すると、数時間の間、部屋に他に誰もいない状態でよく換気して作業をするということです。
まとめ
100均の結露防止テープを使用するのはやめましょう。(特に賃貸!)
もしも結露防止テープを綺麗に剥がせずに跡が残ってしまった場合は、本記事を参考にしていただき、気合と根性でがんばりましょう!
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