宅配荷物の再配達、誰でも1度は経験があるのではないでしょうか。ヤマトや佐川急便、Amazonや郵便局の配達員さんには申し訳ないなと思いつつも、どうしても受け取れないことがありますよね。
そんな再配達サービスが、2024年度に有料化される可能性があると言われているのをご存じですか?
えー!なんで!?
最近ニュースでも取り上げられるようになった再配達有料化。この記事では、いつから有料化されるのか?再配達有料化に至る背景や、ヤマト運輸や佐川急便の対応、そして有料化した際の対策について記載していきます。
再配達の荷物が急増している
近年Amazonや楽天市場、各種フリマサイトなどEC市場の需要増加、新型コロナウイルス感染症の流行がさらに拍車をかけ、世の中で配達される荷物の数が爆発的に増加しています。それに伴い、再配達の数も急増しています。このことが、物流業界で大きな問題となっているのです。
再配達はいつから有料化するの?
再配達が有料化は、2024年度から開始される可能性が極めて高いと考えられています。その理由は以下の2つです。
トラックドライバー2024年問題
2024年4月から、働き方改革によってトラックドライバーの残業時間規制が厳しくなります。現在トラックで荷物を運んでくれているドライバーさんが荷物を運べる時間が減少し、物流が滞る(物が運ばれない)ことが懸念されています。これがトラックドライバー2024年問題です。さらに、トラック業界のドライバーが不足しているためその穴を埋めることができず、何も対策をしないと2030年にかけて輸送能力はどんどん低下すると言われています。
物が運ばれないと様々な企業に影響が出てしまい、経済が回らなくなります。そうするとどうなるか。わかりやすい例としては、私たちが買い物に行くスーパーに物が届かなくなり、買い物ができません。ネットで注文しても、届けてくれる人がおらず、いつまでも荷物が届きません。
こうした状況にならないためにも、ロスタイムとなっている再配達を減らすための対策として、再配達有料化が検討されているのです。
政府の目標
政府は、上記の2024年問題への取り組みの一つとして、2024年度までに「現在12%程度の再配達率を6%まで半減」させることを目標に設定しています。目標達成に向けた規制的措置の具体化を前提としたガイドラインの作成・公表が2024年初め頃と記載されていますので、その頃には再配達有料化の話が具体的に出てくるのではないかと思われます。
内閣官房HP「物流革新に向けた政策パッケージ」のポイント
う~ん。なんだか有料化するしかないような気がしてきたね。
すでに再配達有料化している企業もある!?
楽天西友ネットスーパーでは、2017年4月(当時はSEIYUネットスーパー)から、再配達を有料化しています。ネットスーパーで注文されたものには生鮮食品も多く、不在で持ち帰った場合は廃棄することもあったそうです。そのためSEIYUは再配達有料化を徹底することにしました。金額は440円で、手数料として上乗せされます。
再配送を承った際には、再配送手数料440円(税込)を加算した金額にてご請求させていただきます。
楽天西友ネットスーパーヘルプページ 再配送手続きについて
ヤマト運輸や佐川急便で再配達を依頼するといくらかかる?
2023年10月現在、ヤマト運輸や佐川急便で再配達を依頼しても、無料で受け付けてくれます。ありがたいですね。
今後、再配達が有料になった場合、何円ぐらいになるでしょうか。楽天西友ネットスーパーの440円は一つの基準になりそうです。また、1回目の再配達ではなく、2回目、3回目の再配達から有料になるという可能性もあります。今後のアナウンスを待ちましょう。
再配達有料化の対策は?再配達を防ぐためのポイント3つ!
1.コンビニや駅の宅配ロッカー(PUDOステーション)での受け取り
仕事でどうしても配達時間内に家にいることができない、家で受け取ることにこだわらないという方は、別の場所で預かってもらうことをお勧めします。コンビニや駅の宅配便ロッカーであれば、24時間いつでも受け取ることができるため、時間に縛られずノンストレスです。
2.宅配BOXの設置や置き配を利用する
一軒家やアパートであれば、大きな荷物でも入れられる宅配BOXを個人で購入して設置したり、置き配を利用することで、家にいなくても荷物を受け取ることができます。再配達有料化が発表されたら宅配BOXの需要が高まり品薄になることが予想されますので、早めに準備しておくと良いでしょう。有料化にならなくても再配達の申し込みは手間なので、BOXがあると便利ですよ!様々なデザインのものがありますので、探すのも楽しいです♪
過去には、宅配BOX設置に対する補助金制度もあったようなので、各自治体の最新情報をご確認ください。
宅配BOXは据え置き型のものだけではありません。使っていないときは小さくまとまってくれていると便利ですよね。「OKIPPA」という袋状のものをワイヤーで取り付けるタイプの商品があります。これなら、オートロックのマンションでもポストの位置によっては取り付けて使用することが出来そうです!
先日郵便局でも売られているのを確認しました。やはり再配達対策として有効なグッズなようです。いろいろな柄があり、とても可愛いです。くまのプーさんデザインもありました!
3.配達状況の通知・日時変更サービスを活用する
ヤマト運輸や佐川急便では、ウェブ・アプリ・LINEなどで荷物が届くことをお知らせしてくれたり、簡単に受け取り日時・場所を変更出来るサービスを実施しています。登録しておくと、出先でも携帯さえあれば、再配達用紙をポストに入れられるのを防ぐことができます。この機会に登録をしておくと良さそうです。
今後、置き配やコンビニ受け取り・日時指定を利用することによってポイント還元が受けられるサービスも検討されているようです。置き配ポイントの詳細についてはこちらの記事で紹介しています。
その他にも、国土交通省と経済産業省が出している取り組みがありますので、自分に合った取り組みを見つけてみてください。
国土交通省ホームページ
まとめ
いかがでしたか?
再配達有料化するかどうかははっきりと明言されていませんが、2024年度に有料化する可能性が極めて高いということが分かりました。
有料化しないとしても、再配達の負担分を配達料の値上げで補われる可能性があり、国民全体で再配達減少に取り組んでいく必要があるでしょう。
いつ有料化してもいいように、今のうちに置き配グッズをそろえたり、時間指定・コンビニ受け取りを活用するなど対策をしておくと安心です。また、トラックドライバーさんの負担を減らすためにも、再配達防止を目指しましょう。
我が家には、ほとんど外に出ない管理人1号がいるから安心だね♪
ぐぬぬ・・・荷物の受け取りは俺に任せとけ!
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