置き配でポイント付与されるのはいつから?何のポイントがもらえる?

社会

近年、Amazonや楽天など通販の利用が爆発的に増加し、それに伴い再配達の件数が増加しています。再配達が増えると配達員さんの負担が増加してしまうということで、深刻な問題となっています。

そこで、再配達を削減するために、置き配やコンビニ受け取りを選択するとポイントが付与されるようになるそうです。いつから実施されるのか?何のポイントが付くのか?ポイント付与の仕組みと、置き配ポイントの懸念点を調べてみました。

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置き配ポイントとは?

再配達削減のために政府が打ち出した施策の1つです。

Amazon楽天の通販など、宅配サービスを利用する際に、受け取り方法として「コンビニ受け取り」「置き配」などの【柔軟な受け取り方法】を選択した場合や、【ゆとりある配送日時】を指定した場合にポイント還元されるという仕組みです。

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置き配ポイントが付与される背景

置き配ポイントの付与が検討されている理由としては、以下の2点があります。

再配達の増加

近年Amazonや楽天市場、各種フリマサイトなどEC市場の需要増加により、世の中で配達される荷物の数が増加しています。それに伴い、再配達の数も急増しています。再配達による配達員への負担は非常に大きく、再配達を防ぐための行動変容が消費者の方々に求められています。

再配達が有料化するのでは?という話もあります。こちらの記事で詳しく解説しています。

トラックドライバーの不足

トラックドライバーの人数は慢性的に不足しています。さらに2024年4月からは自動車運転業務従事者の時間外労働(残業)可能な時間が制限されることで、トラックドライバーが足りなくなってしまう「トラックドライバー2024年問題(物流2024年問題)」として早急な対策が必要とされています。

政府はトラックドライバー2024年問題の解決に向けた「物流革新緊急パッケージ」を策定し、【ポイント還元を通じた消費者の行動変容を促す仕組みの社会実装】によって再配達の件数を12%→6%へ減少させることを目標としています。これが、置き配ポイントの付与が検討されている背景です。

消費者が置き配やコンビニ受け取りを選択することによって、再配達の数が減少し、不在票を書く時間や往復する時間を削減できます。それによって配達員さんの残業時間を減らすことができるのです。

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置き配でポイントが付与されるのはいつから?

「自動車運転業務における時間外労働時間の上限規制」の適用が2024年4月からということで、2024年から徐々に運転業務従事者の残業時間削減に向けた取り組みが本格化すると考えてよいでしょう。

2024年1月以降、すでに置き配ポイントの付与を開始している通販サービスが出てきています。Amazonや楽天市場においては置き配ポイントの付与を実施していません。(2024年1月現在)

政府は2023年12月18日に、実証事業としてインターネット通販業者へ置き配1回当たり最大5円分の補助を実施することを明らかにしており、置き配ポイントの本格的な運用開始は目前であると考えられます。また、「ポイントをお金に換算した場合の半額分」で「5円が上限」ということから、置き配ポイントは10ポイント程度付与されることが期待できそうです。

ポイント付与は、ネット通販の商品購入時に置き配やコンビニでの受け取り、ゆとりある配送日時などを選んだ人が対象となる。どのぐらいのポイントを付与するかは業者に委ね、政府はポイントをお金に換算した場合の半額分(1回当たり5円を上限)を補助する。

Yahoo!ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/85b0f9e4c8c4065904f65e0f8f3f02291503009f

すでに置き配ポイントの付与を開始した通販サービス

Yahoo!ショッピング

LINEヤフー株式会社が展開するYahoo!ショッピングでは、「置き配指定でPayPayポイントもらえる!」キャンペーンを開始しました。1000円以上のお買い物時に置き配を指定すると、10ポイントのPayPayポイントが付与されるというものです。

開催期間

2024年1月22日 ~ 2024年2月10日
2024年2月19日 ~ 2024年3月5日
2024年3月6日 ~ 2024年3月31日

フェリシモ

株式会社LOCCOでも置き配ポイントを運用しており、フェリシモの通販で置き配を選択した場合は、1荷物当たり10ポイントのTポイントがたまる仕組みとなっています。

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何のポイントが付与される?

置き配やコンビニ受け取りを選択した際に何のポイントが付与されるのかは、明らかになっていません。現在置き配ポイントを実施している通販サイトの取り組みを見ると、Yahoo!ショッピングではPayPayポイント、フェリシモではTポイントなどそれぞれの通販サイトで元々採用しているポイントが付与されているようです。

Amazonや楽天市場についても、政府から各ネット通販事業者へ費用の支援が行われ、商品の購入に利用したサイトの固有ポイント(Amazonポイントや楽天ポイントなど)が付与される可能性が高いです。

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置き配に便利なグッズ

置き配ポイントが運用されることになった場合に備えて、置き配グッズをそろえておくと安心です。置き配に便利なグッズを紹介します。

置き配プレート

今後、置き配ポイントが欲しかったのにチャイムを鳴らされてしまった!という事態が発生することが考えられます。配達員さんとのトラブルを防ぐためにも、置き配プレートを使用して意思表示をしておくと安心です。お値段も1000円とお安いので、持っておくと良いでしょう。

置き配バッグ・OKIPPA

置き配を選択する上で心配なのが、盗難や雨による水濡れです。宅配ボックスを設置するとなるとかなり料金がかかりハードルが高いし、場所を取るから難しい。使っていないときは小さくまとまってくれていると便利ですよね。

「OKIPPA(オキッパ)」という袋状のものをワイヤーで取り付けるタイプの商品があります。これなら玄関ドアに取り付けて簡単に使用することが出来そうです!防水、防犯のために持っておきたいですね♪

先日郵便局でも売られているのを確認しました。やはり再配達対策として有効なグッズのようです。いろいろな柄があり、とても可愛いです。くまのプーさんデザインもありました!

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置き配ポイント付与の懸念点

置き配ポイントが付与されることになった場合の懸念点をご紹介します。

  1. オートロックの建物では置き配が不可能
    一軒家やオートロックではないアパートでは、玄関前に荷物を置いてもらえますが、オートロックのマンションでは置き配ができないため、ポイントの恩恵を受けられない可能性があります。
  2. 「ゆとりある配送日時を指定」という基準があいまい
    ゆとりのある配送日時がどこなのか分かるような仕組みは現在ありません。また、時間指定をせずにちゃんと1回で受け取っている人は対象外なのか?等の線引きが難しいと感じます。
  3. 置き配増加によってトラブルが発生するリスクが高まる
    ポイント目当てで置き配をする人が増加することによって、家の前に荷物が置かれることが増えます。その分、盗難が起こる件数も増加すると考えられます。また、配達済みのはずの荷物が届いていないなどの荷物紛失トラブルが起こる可能性も高まります。
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まとめ

今回は置き配ポイント付与について調べてみました。いつからもらえるのか、何のポイントがもらえるのかについては、通販サイトによって違いがあるということが分かりました。

消費者の方々は置き配やコンビニ受け取りを選択することでポイントがもらえる→再配達が減って配達員さんの残業が減るという素晴らしい仕組みだということが分かりました。いくつかの懸念点はありますが、今後に期待ですね。

日本の物流が滞ることを防ぐためにも、積極的に置き配やコンビニ受け取りを活用し再配達を減らしていきましょう!

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