JCBのビジネスカード/コーポレートカードってどんなカード？違いは？

JCBが発行する法人向けカードにビジネスカードとコーポレートカードというものがあります。
経費精算用のカードとしてだけでなく、従業員の福利厚生として使われる場合もあります。
これら2種類のカードは何が違うのか、どんなメリットがあるのかを解説します。

違いは引き落とし口座

まずは公式ホームページの情報を確認します。

いずれも大企業向けのもので、カードのランクとしてはゴールドカードです。
そして大きな違いは個人決済型か法人一括決済型かという点です。

JCBビジネスカードは個人決済型

JCBビジネスカードは、カード利用額の引き落としはカード利用者の口座振替になります。すなわち、普通の個人用クレジットカードと同じです。

出張旅費などを個人で立て替えて会社の経費申請を経て個人口座に入金される、というようなケースではこちらのカードが利用できます。
また、会社の仕事とは関係のない場面でもこのカードは使用できます。カードの利用額は個人口座から引き落とされるため、経費精算をしないものに関してはただ単に個人の口座残高が減るだけで、普通のクレジットカードと一緒です。

このカードの利用枠は会社の信用がある程度加味されるようです。同じJCBのプロパーカードを個人で持っている場合でも、このJCBビジネスカードの利用枠は個人の枠とは別で設定されます。
個人のJCBカードを使い過ぎでしまった場合でもJCBビジネスカードの利用枠は減らず、仕事に支障が出ません。逆に、短期間で多くの出張に行きJCBビジネスカードの利用枠の多くを使ってしまったとしても、JCBの個人カードの利用枠は減りません。（ここで言う個人カードとはJCBカードSのようなカードを指します）

また、このカードを会社の福利厚生として従業員に提供している会社も存在します。
年会費は会社負担でJCBのゴールドカードを持つことができ、さらにカードに付帯する空港ラウンジサービス、海外旅行傷害保険、JCBビジネスカードClub Offなどが利用できます。無料でJCBのゴールドカードが持てるのは嬉しいですね。なお福利厚生として後述のJCBエクスプレスビジネスカードも選択可能である場合はこのエクスプレスのほうを選択しましょう。

個人利用のカードとしてみた場合の注意点として、通常のJCBゴールドカードとは多くの優待内容が異なります。また、このJCBビジネスカードで貯めたOkiDokiポイントはJCBの個人カードのOkiDokiポイントと合算できません。

JCBコーポレートカードは法人一括決済型

JCBコーポレートカードは、カード利用額の引き落としは法人の口座で従業員分を一括で振り替えます。カード利用者の口座からは引き落とされません。

このカードによって、会社の経費での決済で個人立替をする必要がなくなります。
このタイプのカードはいくら使っても利用者自身の口座からお金は減りませんので、使い放題の夢のカードという見方もできるかもしれませんが、それで逮捕された例がありますのでご注意ください。

エクスプレス付きのカード

JCBエクスプレスビジネスカードやJCBエクスプレスコーポレートカードというカードも存在します。基本的な内容は上記の通りですが、それに加えてJR東海のエクスプレス予約を使うことができます。

エクスプレス予約とは東海道・山陽・九州新幹線をお得にネット予約できる有料の会員制サービスです。通常は年会費が1,100円かかりますが、このクレジットカードではそのサービスが無料で付帯します。

もしも東海道・山陽・九州新幹線を使うエリアにお住いの場合で、福利厚生としてJCBエクスプレスビジネスカードを発行できる会社にお勤めの場合は、こちらを発行しましょう。

やっていいこと・ダメなこと

それぞれのカードでやっていいこととダメなことを表にまとめました。

カード	やっていいこと	やってダメなこと
JCBビジネスカード	事業用途の決済 個人用途の決済	基本的にはない
JCBコーポレートカード	事業用途の決済	個人用途の決済

JCBビジネスカードは個人用途に使っていいと書きましたが、会社の方針でNGの場合もあるかもしれません。年会費を払っているのは会社です。会社のルールに従いましょう。

まとめ

JCBビジネスカードとJCBコーポレートカードについて解説しました。
実は私はJCBエクスプレスビジネスカードを持っていて、新幹線出張の際や旅行の際に活用しました。新幹線が安く予約できるとても便利なサービスで、それが年会費無料で使えるのでとても助かっています。使える方はぜひ使いましょう！