2023年11月11日の午後6時頃に、クレジットカードの決済ネットワークであるCARDNETで障害が発生し、CARDNET経由で決済する全国のクレジットカード加盟店で決済ができなくなる事態になりました。
システム障害は起こるものです。
しかし、いざという時に決済できないのは非常に困りますね。
今回の障害でもJRの駅などでは大変な混雑が起こっていたようです。
そこで、そのような決済ネットワークの障害に対してどのような対策ができるか考えてみました。
CARDNETって何?
CARDNET(カードネット)はクレジットカードの決済ネットワークです。
仕組みは難しいので割愛しますが、分かりやすく言うとこれです。
クレジットカードで決済した際に、通常のレシートとは別にこのようなレシートを貰うことがあると思います。
この色違いのレシートの上のほうにCARDNETと書かれています。
店舗でカード決済をして、その決済情報がCARDNETに送られて決済が承認されるという流れです。
このCARDNETは多くの店舗(加盟店)で利用されており、Visa・Mastercard・JCBなど多くのクレジットカードを共通で扱っているサービスなので、今回のシステム障害では非常に多くの人に影響が出ました。
クレジットカードの決済ネットワークについてはこちらの記事で非常に詳しく解説されています。
障害対策
多くの人が利用するサービスはシステムのバックアップを用意していることが多いため、システム障害でサービスがダウンすることは少ないのですが、時々そういうことは起こります。
システム障害を完全に防ぐことはできません。
したがって、今回のような決済サービスの障害に対しては、我々利用者側が対策を取っておくことも重要ですが、店舗(加盟店)側も対策しておく必要があります。
複数の決済手段を用意しておく
日常的に利用できるキャッシュレスサービスには以下のものがあります。
- クレジットカード
- 交通系IC
- QRコード決済(バーコード決済)
- ポイントアプリ・ポイントカード
これらを複数用意しておくことで、どれかがダウンしたときに代わりの手段として使うことができます。
利用者が複数用意するだけでなく、店舗側も複数の手段を用意しておくことは障害リスクを下げることにつながるかもしれません。
クレジットカードは今回の障害でダウンしました。
国際ブランド(Visa・Mastercard・JCBなど)のいずれかの障害であれば別の国際ブランドのカードを使えればよかったのですが、今回の障害に対しては全滅です。
なおiDやQUICPayはほぼクレジットカードの仲間です。
交通系ICはSuicaやモバイルSuicaなどです。電車を利用する地域の人はたいてい持っているはずです。
「財布を家に忘れちゃった!」という場合にSuicaに助けられたという人は多いと思います。
なお今回の障害では、クレジットカードからモバイルSuicaにチャージできなくて困ったという方も多かったようです。
いざという時のために、普段からちょっと多めにチャージしておくと安心です。
QRコード決済(バーコード決済)はPayPay、d払い、au PAY、メルペイ、楽天ペイなどです。
クレジットカードが使えないお店でもQRコードは使えるという場合も最近は多いと思います。
今回のようなクレジットカード障害が起こっても、QRコード決済は異なる決済ネットワークを持っているので問題は起こっていなかったのではないでしょうか。
逆に、QRコード決済ネットワークがダウンすることは時々ありますね。
ポイントアプリは楽天ポイントやTポイントのアプリです。
コンビニでは多くのポイントに対応していますし、ドラッグストアやスーパーなども対応していたりします。
買い物の際にポイントを貯めるだけでなく、買い物にポイントを使うことができる場合があります。
これを覚えておくと、いざという時に役に立つかもしれません。
現金を用意しておく
現金は不便ですが最強です。システム障害の影響を絶対に受けません。
強制通用力があるので「現金が使えないお店」というのは存在しないはずです。
日本銀行が発行する銀行券は、法貨として無制限に通用する。
日本銀行法第46条第2項
最終的な支払い手段として、受け取る側は受け取りを拒否できないということです。
ちなみにお札(銀行券)は何枚でも使えるが、硬貨は20枚までじゃ。
レジで硬貨を21枚以上出すと受け取りを拒否されるかもしれないのじゃ。
まとめ
クレジットカード障害は滅多に起こることではありませんが、複数の決済手段を利用者側やお店側も用意しておくことでトラブルを減らすことができるかもしれません。
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