室内の壁紙のカスタマイズとして人気のタイル。定番はやはりエコカラットですね。けどエコカラット以外にはどんな選択肢があるのか?エコカラットに代わる他社製品にはどのようなものがあり、価格やデザインやコンセプトがどう違うのか?調べてみました。
各社のタイル
住宅の室内壁のカスタマイズに使用できそうなタイルをいくつか調べてみました。製品名・1m2あたりの価格、特徴、公式ページをまとめています。
なお価格については公式ページで確認できる単価を元に計算していますが、価格の見直しなどにより実際の価格は異なる場合があります。また施工にはさらに接着剤代や作業費用がかかります。
エコカラットプラス ECOCARAT+ / LIXIL
定番のエコカラット!
LIXILは2011年にトステム、INAX 、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合してできた会社で、LIXILとしての歴史は浅いですが統合前の各社は長い歴史を持つ会社です。エコカラットは1998年にINAXから発売された製品で、そのエコカラットをさらにアップデートして2014年にエコカラットプラスが発売されました。
価格
7,900円/m2 ~ 19,800円/m2
特徴
湿度調整
化学物質の吸着
水拭き可能
表面はザラザラしており、無数の細かい穴が開いている多孔質という特徴を持っています。その無数の穴が吸着材としての役割を果たします。湿度が高い場合はその水を吸着して湿度の上昇を抑え、湿度が低い場合は吸着していた水を放出して湿度の低下を抑えます。臭いのもととなる化学物質についても同様です。臭いを無限に吸着し続けられるわけではないため換気は必要です。
ハイドロソリッド HYDROSOLID / TOTO
トイレや洗面台でおなじみのTOTO。TOTOも長い歴史を持つ会社です。
ハイドロソリッドは2015年に発売されました。
価格
20,700円/m2 ~23,300円/m2
特徴
光触媒による抗ウイルス・抗菌・防汚・防臭(参考 ハイドロテクト)
ハイドロソリッドは磁器質陶板という種類の製品で、これは食器の磁器のようにツルツルした質感です。何かを吸着する機能がない代わりに、その表面にはハイドロテクトという光触媒の機能があります。太陽や照明の光が当たることにより、臭いのもとになる空気中の化学物質を分解したり、ウイルスや菌を低減させる効果があります。光触媒は触媒の一種で、効果は半永久的に続くと言われていますが、汚れたら拭き掃除をするといったメンテナンスは必要です。
グラビオエッジ GRAVIO EDGE / DAIKEN
DAIKEN(大建工業)は住宅用建材の大手メーカーです。
価格
13,160円/m2
特徴
素材感〇(表面の凹凸がリアル)
吸着剤や光触媒といった物理的・化学的な効果はアピールされていませんでしたが、質感やデザインのバリエーションが多く、どのタイプの製品も非常に高級感があります。
ソリド SOLIDO / KMEW
ケイミュー株式会社は外装建材の大手メーカーです。旧社名はクボタ松下電工外装株式会社。クボタグループとパナソニックグループの両方に属しています。
価格
7,018円/m2 ~ 8,536円/m2
特徴
素材感〇(セメントの質感)
湿度調整機能(一部のモデルのみ)
リサイクル素材使用(一部のモデルのみ)
タイプによっては多孔質体としての性能がアピールされているので、LIXILのエコカラットプラスに近い効果が期待できるかもしれません。また素材本来の風合いが魅力で、表面に浮かび上がる模様がとてもかっこいいです。
エージープラス / 名古屋モザイク工業
名古屋モザイク工業はタイルの専門メーカーです。多くの輸入タイルや国産タイルを扱っており、タイルによってアートのような空間を作り出すことができます。
価格
5,390円/m2 ~ 10,780円/m2
特徴
湿度調整機能
銀イオンによる抗菌・消臭
吸着剤としての機能(LIXIL エコカラットプラスなど)と、化学物質を分解する機能(TOTO ハイドロソリッドなど)の2つの機能を持っています。すごい!なおTOTOのハイドロソリッドに搭載されているハイドロテクトのライセンスを持っているため、ハイドロテクト搭載の製品も販売されています。
また、同社のアウトレットショップには価格が安くなったエージープラスが売られていました。
まとめ
エコカラットプラスのように室内に使用できるタイルを探して調べてみました。各社それぞれに機能性やデザインに特色があり、「このタイルならこんな部屋ができそう」「こっちのタイルでは全然違う雰囲気になりそう」とデザインのパターンが何倍にも増えてしまいそうです。
住宅メーカーや内装屋さんによっては取り扱っていないタイルがあったり、一部のタイルのみ特別価格で施工できたりするようですので、各社のカタログを見るだけでなく、住宅メーカーや内装屋さんに相談するといいと思います。
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