【50年ローン】実はやばくない!メリット&デメリット

雑記

住宅ローンと言えば35年が定番ですが、近年は50年ローンも多く見かけるようになりました。

「返済終わるの何歳だよ」「誰がそんなローン組むんだよ」

…なんて声も聞かれますが、実はメリットが結構あります。今回はそんな50年ローンのメリット&デメリットを解説します。

  • 35年ローンと比較すると月々の返済額は減る総支払額は増える
  • 返済額が減った分はNISAを活用して長期投資に回すべし
  • 投資の利回り次第では35年ローンよりも金銭的余裕が増えるかも
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50年ローンとは

50年ローンはその名の通り、返済を50年・600回で行うローンのことです。住信SBIネット銀行のローンの場合は以下のような特徴があります。

  • 借入期間は1年以上50年以内
  • 完済時に満80歳未満
  • 借入額は500万円以上2億円以下
  • 変動金利または固定金利
  • 団体信用生命保険(団信)に加入(ガンなどになった場合、返済が50%や100%保障される)

年齢に着目すると、50年フルで借りたい場合は29歳以下である必要があります。30歳以上であれば、80歳になるまでの年数だけ借りられます。銀行によっては満84歳までに完済など、年齢の上限は変わってきます。

この50年ローン、デメリットを先に挙げると

  • ほぼ死ぬまで返済が続く(日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳)
  • 元金がなかなか減らない(月々の返済額が少ないので当然)
  • 利息が増えるため総支払額が増える(金利は長い年数借りるほど効いてくる)
  • 金利が上がると支払総額はもっと増える

というわけで将来の不安が増えそうなことを書きましたが、実は50年ローンには大きなメリットがあります。

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月々の負担が少ないのはいざという時に助かる

50年ローンでは総支払額が増えてしまいますが、月々の支払額は抑えることができます。20代または30代の方で、結婚・出産・育児・自動車の購入、子供の教育など、お金が必要になる場面は何度もあります。

4000万円金利0.530%で借りた場合で計算してみましょう。この金利は住信SBIネット銀行で0.330%に団信のオプションで+0.2%を上乗せした金利です。

借入期間35年50年差分(② – ①)
総支払額4384万6575円4555万5623円170万9048円
月々の返済額10万4365円7万5904円2万8461円

このように、総支払額は171万円増えます月々の支払額は2万8千円も安くなります。

日々生活をしていく上で「固定費が下がる」というのは家計に対する恩恵が非常に大きいです。毎月2万8千円節約できると考えることもできます。何か急な出費があっても安心です。お金に関するストレスは少ないに越したことはありません。

また、マンションの場合は上記の返済額とは別に管理費修繕積立金が発生し、持ち家の場合も将来の修繕費用をキープしておく必要があります。それらを毎月捻出するためにも、月々の返済額が抑えられていたほうがいいです。

え!死ぬかもしれない年齢まで貸してくれるんですか?

返済できずに死ぬ可能性があるにもかかわらず借りられる、というのは35年でも同じなのですが、50年ではその可能性がさらに上がります。そこの差が「総支払額 171万円増」という部分に響いてくるわけですが、これは決して高くありません。それはこの後に解説します。

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返済額が減る分は投資と貯蓄

投資はすごく大事です。要はNISAです。楽天証券かSBI証券で口座を作って「いい感じの投資信託」を新NISA口座で買い続けましょう。

35年ローンと50年ローンでは毎月2万8千円の差があります。ここではキリ良く3万円としましょう。この3万円を毎月積み立てていった場合、35年後にいくらになっているでしょうか?

運用利回り1%3%5%10%
支払額12,600,00012,600,00012,600,00012,600,000
資産額15,078,98722,246,91034,082,773113,899,142

支払う総額は3万円×12か月×35年で1260万円。ここ数十年の世界経済や日経平均株価を信じて上がる方向で皮算用すると、利回り1%1500万円5%3400万円10%だと1億を超えます。数百万円から数千万円増えるポテンシャルがある、かもしれない。(もちろん減る可能性もゼロではありません)

これは35年間ずっと月3万円を積み立て続けた場合の計算ですが、途中に何かあって月1万円になることもあるかもしれません。逆に月5万円に増やせば更なるパフォーマンスを期待できます。ここはその時々の収入支出のバランスに合わせてコントロールすればいいだけです。この月3万円の自由度が35年ローンにはない、ということになります。(なおNISA口座では投資信託を月平均10万円まで買うことができます)

さて、投資をすると結局どうなるのかというと、50年ローンで増える利息(先の例では171万円)よりも投資で増える額のほうが多いかもしれないということです。実は35年ローンよりも50年ローンのほうが楽な暮らしができるかも?もちろん100%そうなると断言することはできませんが、そうなる確率のほうが高いと思っています。

投資は余剰資金でやるものです。50年も暮らしていれば何か良くないことが起こって大きなお金が必要になることもあるかもしれません。そうなってお金が足りなくなったら積み立て額を減らしたり積み立て購入自体を一時停止すればいいだけです。またNISAの投資信託は途中で売却することも可能です。長い年数かけて運用するのがベストですが、本当にお金に困ったときは途中で切り崩すことだってできます。老後の資金、緊急時の備えとして、しっかりと資産運用をしておきましょう。

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まとめ

50年ローン、いかかでしょうか?

50年も返済を続けられるのか不安に思うかもしれませんが、返済額を抑えた分だけ投資をして資金を増やしておくことで、その不安は解消できると思います。投資の利回りがどうなるかは誰にもわかりませんが、新NISAでは保有期間が無期限になっていますので、長期投資でしっかりと資産を運用しましょう。

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