年会費2,200円の楽天ゴールドカードには、かつて楽天市場のポイントアッププログラム SPUの特典がありましたが、2021年4月に一般カードと同等に改悪されました。私はこの時に楽天ゴールドカードを持っていましたが、悩んだ末に一般カードにダウングレードしました。
あの時の選択は正しかったのか…?
そんな中、2024年12月17日に楽天カードプレミアムプログラムが発表され、楽天ゴールドカードはこのプログラムの対象カードとなりました。
ということで今回は、2024年12月時点の情報を元に楽天ゴールドカードを持つ意味について考えてみたいと思います。
楽天ゴールドカードの基本情報
楽天ゴールドカードの基本情報はこちらです。
発行 | 楽天カード株式会社 |
国際ブランド | VISA, Mastercard, JCB |
年会費 | 2,200円 |
還元率 | 1.0%(楽天市場での利用ではポイント還元率アップ) |
ゴールドカードという名前が付いていますが、年会費は2,200円ですのでゴールドと一般の中間的なポジションと考えることもできます。そのためかカード券面の金色が薄くて、謙虚さが感じられます。
楽天ゴールドカード
一般的な楽天カードのラインナップは以下のようになっています。
名称 | 年会費 | 特徴 |
---|---|---|
楽天カード | 永年無料 | 一般カード。日本で一番使われているクレジットカード。 |
楽天ゴールドカード | 2,200円 | ゴールドカード。 |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 真のゴールドカード。 |
楽天ブラックカード | 33,000円 | プラチナカード。 |
楽天ゴールドカードが一般カードよりも優れている点
まずは楽天ゴールドカードの公式ページで謳っている特徴は以下の4点です。
- 国内空港ラウンジが年間2回まで無料で利用可能。
- ETCカードの年会費が無料。
- 利用可能枠は最高200万円。
- 楽天カードトラベルデスクを無料で利用可能。
一般カードと比較して利用可能枠の上限が増えるのは当然として、それ以外には主に国内旅行系サービスが充実してきます。
そしてこの楽天ゴールドカードですが、お得に使う・ポイントを稼ぐという観点では楽天証券以外にはメリットがありません。
楽天市場でのメリット
楽天ゴールドカードには誕生月の特典があります。この特典は誕生月の間に楽天市場と楽天ブックスで楽天ゴールドカードを利用した金額100円につき1ポイントが上乗せでもらえます。楽天ゴールドカードは月2,000ポイントが上限なので、20万円分のお買い物までが対象です。(プレミアムカードとブラックカードでは10,000ポイントが上限です)
誕生月以外で、楽天市場でのポイント還元率やSPUは一般カードと全く同じです。過去には一般カード比で+2%分のポイントアップがありましたが、この特典は2021年4月に廃止されています。
楽天証券でのメリット
楽天証券でのメリットは、投資信託の積立購入にクレジットカードを利用する際の還元率です。
カード名 | 積立購入の還元率 | 年会費 | 損益分岐点 | 月10万円購入時のポイント還元 |
---|---|---|---|---|
楽天カード | 0.50% | 0円 | 月7.4万円以下であれば一番お得。 | 年間獲得 6,000ポイント 年会費差し引き 6,000ポイント |
楽天ゴールドカード | 0.75% | 2,200円 | 月7.4万円以上であれば、年会費を差し引いても一般カード以上にポイントがゲットできる。 | 年間獲得 9,000ポイント 年会費差し引き 6,800ポイント |
楽天プレミアムカード | 1.00% | 11,000円 | 楽天証券においては楽天ゴールドカードに勝つことは難しい。 | 年間獲得 12,000ポイント 年会費差し引き 1,000ポイント |
計算したところ、損益分岐点は月7.4万円です。新NISAでは月10万円まで購入できるので、その場合に最もお得なカードは楽天ゴールドカードになります。
楽天トラベルでのメリット
楽天トラベルの常時開催キャンペーンでは、国内宿泊の予約が一般カードでポイント2.5倍ですが、楽天ゴールドカードでは3倍になります。(プレミアムカード、ブラックカードは3.5倍)
楽天銀行でのメリット
2025年1月1日にスタートする楽天カードプレミアムプログラムでは、楽天ゴールドカードの引き落とし口座を楽天銀行にすることで、楽天銀行で優遇金利を受けられるようになります。
- 通常の普通預金金利 年0.10%
- 楽天ゴールドカードの場合 年0.13%
こちらの適用条件は、前月にカード引き落としがあること。つまり、1月のカード利用額が2月に引き落とされ、3月から優遇金利が適用されます。
なお、楽天銀行-楽天証券の連携設定であるマネーブリッジの特典では年0.18%が適用されます。これに上乗せされるのか、大きいほうの金利として0.18として据え置きなのか、まだ確認できていません。
専用ダイヤルがフリーダイヤル
細かい部分になりますが、カードが利用できない場合のお問い合わせ専用ダイヤルが一般カードはナビダイヤルなのに対してゴールドカード以上ではフリーダイヤルです。
大抵の手続きはWebや無料チャットサポートで対処できるので使用することは滅多にありませんが、電話サポートを安心して受けられるというのは良い点だと思います。
まとめ
楽天ゴールドカードを持つべき人は以下に該当する人です。
- 利用枠が大きい楽天カードが欲しい
- 旅行傷害保険が付いたクレジットカードが欲しい
- 楽天市場のお誕生月特典を活用したい
- 楽天証券での投資信託の積立購入が月7.4万円以上
年会費は2,200円ですので、仮にお誕生月特典や投資信託特典をフル活用できなかったとしても大きく損をするわけではありませんし、この2つの特典をそこそこ活用できれば元は取ることはそこまで難しくありません。
私はこのカードを数年前に解約してしまいましたが、本記事を書いていく中で再取得も案外ありかも?と思いました。楽天市場では年中コンスタントに買い物をしていますし、楽天証券の投資信託もカードで購入していますし。
再取得を前向きに検討します!以上!
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