今年ももうすぐ冬がやってきますね。寒いのが嫌という方は非常に多いと思います。
冬になると窓に結露ができるイメージ、ありませんか?
実は結露を防ぐことは寒さ対策であり、暖房代の節約でもあるのです。
この記事では結露の正体に迫っていきます。
温度の出入りの大半は窓から
部屋の中では夏は窓際が暑く、冬は窓際が寒い。
窓ガラスが一番の弱点なんです。
以下の画像はLIXILからの引用ですが、この通り窓(開口部)は熱の出入りが最も大きく、冷房や暖房の仕事の6-7割は窓から捨てられてしまっていると言えます。
断熱性能が高い窓で夏も冬も快適に LIXIL https://www.lixil.co.jp/reform/imadoki/window/insulation.htm
ガラスの熱伝導率は高いので、窓の外側の外気温が高ければ窓の内側の室温も高くなり、窓の外側の外気温が低ければ窓の内側の室温も低くなります。
現代の住宅は壁の中には断熱材が入っており、外壁から出入りする熱量は比較的抑えられています。
窓ガラスにも複層ガラスや真空ガラスといった断熱効果のあるガラスが採用されることがあり、それもある程度の対策にはなりますが、温度の出入りの大半が窓からである事実には変わりありません。
もしも冬の寒い日に窓が結露しているならば、その窓は対策をとるべき窓です。
結露って何?
そもそも空気は、その中に存在できる水の量の上限が温度ごとに決まっています。
これを飽和水蒸気量(ほうわ すいじょうきりょう)と言います。
空気は、温度が高いと多くの水分が存在でき、温度が低いとその量は少なくなります。
25℃と10℃の場合はこちらの図の通り、23gと9gです。
それぞれ湿度100%の場合は23gや9gということになります。
25℃で湿度が60%の場合は14gくらいになりますが、その空気が10℃まで冷やされると、10℃の空気は9g以上の水蒸気が存在できないので5gは液体に戻ってしまいます。これが結露です。
湿度が高い空気が冷やされると結露が起こります。
冷蔵庫から缶の飲み物を出してしばらく置いておくと、周りに水滴が付きます。
缶自体が非常に冷たいので缶周辺の空気が冷やされたことで結露が起こるということです。
逆に言うと、結露があるということは空気が冷やされたということです。
窓ガラスの場合も同じです。
外気温が低い状態で、室内側に結露ができた。
これはつまり、冷たい窓ガラスが室内の空気を冷やしたということなのです。
また、室内の空気中にあった水分が窓の結露になった場合、室内の空気中の水分量が減ります。
つまり部屋の空気が乾燥します。
部屋は冷える!空気は乾燥する!人間は風邪をひく!
窓には結露ができる!窓際だけジメジメしてカビが生える!
加湿器は空気中の水分を増やすけど窓で結露になってしまう!
何一ついいことがありません。
いったい…俺は何のために…
加湿器は結露生成マシンとなってしまいます。
窓に貼るプチプチの効果
窓際が冷える、窓が結露する、これらは部屋の暖かい空気と冷えた窓ガラスが接していることで起こります。
その対策として必要なのは断熱です。断熱とは熱が通らないようにすることです。
窓の断熱材として最もポピュラーなのは梱包などでお馴染みのプチプチシートです。
多くの断熱材は、小さい空気の部屋をたくさん詰め込む形でできています。
金属や水を手で触ると熱がすぐに伝わってきますが、空気の温度ってすぐに感じられますか?
実は空気は熱を通しづらいのです。
もちろん風通しがいい空間では熱も伝わってしまいますが、空気の小さい部屋がたくさんあり、空気の層がたくさんある材質のものは断熱材としてピッタリです。(発泡スチロールやダウンジャケットも同じ仕組みですね)
空気の層を作り出すことができるプチプチシートは安価で設置も簡単で、窓ガラスの断熱性能を上げることができるアイテムなのです。
プチプチシートを窓ガラスに貼ることによって、室内の暖かい空気の熱は外に逃げづらくなります。
部屋の暖かい空気が冷えづらくなる、すなわち結露ができにくくなります。
暖房の効果をキープすることができ、部屋の湿度も保つことができ、窓に結露も付きません。
これによって、冬でも快適な室内空間を保つことができ、暖房のコストも節約することができます。
わし(0歳児)のために冬でも室内は室温20~25℃、湿度50~60%にするんじゃぞ
まとめ
窓に貼るプチプチの効果について解説しました。
冬の快適な室内空間のために、プチプチシートを貼ってみませんか?
今年の冬は暖冬らしいので、窓にプチプチを貼ることで暖房代ゼロも実現できるかもしれません。
コメント