このピアノ、弾いていないのにドの音が勝手に出るぞ!
どうなっているんじゃ!
(会長が鍵盤の上で吐いたからですよ…)
ということですてきなピアノえほんDXを直してみます。
画像付きで解説するので、参考になれば幸いです。(なお分解は自己責任で)
症状
今回の症状は鍵盤を押していないのに音が鳴るというものです。
その鍵盤は勝手に鳴る以外にも、押したときに鳴ったり鳴らなかったりするという症状もありました。
この症状が1か月ほど続いていました。
収録曲の再生には影響はなかったため、基盤がダメになったわけではなく鍵盤のボタンがおかしくなっただけのようです。
各音階の鍵盤ごとにボタンが用意されており、ボタンを押したときに電気が流れる仕組みですので、ある特定のボタンのON/OFFが不安定になっているようです。
どういう状態なのかは内部を見てみないと分かりませんので、分解してみました。
分解の方法
絵本を分解していきます。
必要なものはプラスの精密ドライバーとマイナスドライバー(またはギターピック)です。
この絵本の電池交換にもプラスの精密ドライバーが必要ですので、同じもので構いません。
台紙から剥がす
ピアノ部分と絵本部分は両面テープで貼り合わせてあります。ゆっくり慎重に剥がしましょう。
なお両面テープは一度剥がすと接着力が落ちてしまいますので、今後は絵本から外してピアノユニットだけで遊ばせようと思っています。
電池を外す
安全のために電池を外しましょう。
裏面のネジを全て外す
たくさんのネジがありますが、この全てが本体とカバーを固定するのに使われています。
18本のネジすべてを外しましょう。
ネジの形状は全て同じなので、外したネジが混ざっても大丈夫です。
カバーを外す
ネジが全て外れていれば簡単に外れます。
薄くて固いもの(マイナスドライバー、ギターピック等)を隙間に入れてゆっくり外しましょう。
外す際にカバーから電源のスライドスイッチ(小さな金属パーツが2つ付いてます)とLEDカバーも外れますので、なくさないように気を付けましょう。
カバーを外すとこうなります。
鍵盤を外す
側面から見ると、鍵盤はプラスチックの隙間に挟まるようにして固定されています。
マイナスドライバー等でこじ開けると簡単に鍵盤が外れます。
鍵盤は白鍵パーツと黒鍵パーツの2種類に分離します。
本体内部がこちらです。(清掃後の画像です)
汚い状態の写真は載せていませんが、結構汚かったです。
鍵盤は水洗い&乾燥、本体内部のボタン部分は拭き取り清掃しました。
ボタンの配線はフィルムで覆われているので、上から拭き取っても配線を傷つける心配は少ないです。
ゴムボタン周辺の汚れ、配線を覆うフィルムの汚れなどを綺麗にしました。
清掃が終わったら逆の手順で組み立てていきます。
故障は直った?
本体内部は案の定汚れていて、ボタン周辺に汚れがあったほか、配線も一部変色していました。
ボタン周辺の汚れは綺麗にできましたが、配線はフィルムを剝がさないとアクセスできないので今回は手を付けていません。
さて、組み立て後に電源を入れてしばらく放置しましたが、直っていました!
よかったのじゃ!
追記
翌日には症状が再発していました…
再度分解し、ボタン部分にパーツクリーナーやエアーを吹いたりしたら直りました。
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